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アーチェリー最年少Vを

アーチェリー最年少Vを
大会に向け、練習に打ち込む村井君(湖南市で)

守山市立守山中2年の村井大輝君(14)が、30日~11月1日に東京で開かれる「全日本ターゲットアーチェリー選手権大会」のリカーブ男子部門に出場する。トップ選手が集う国内最高峰の大会で、所属クラブによると中学2年生の出場は史上最年少。ただ、目標にするのは「日本一」だ。(香山優真)

23日夕、湖南市にある「アシストアーチェリークラブ」の練習場。村井君はポロシャツ姿に胸当てを着け、1メートル70台の身長とほぼ同じ大きさの弓に矢をかけて狙いを定めていた。合間には映像でフォームも確認。4時間で約250~300本の矢を黙々と放った。

アーチェリーは18~70メートル先の的めがけて矢を放ち、得点を競う。的の中心が満点の10点の加点方式で、1セット6本を12セット計72本(720点満点)の矢を放つ。大会はオリンピックでも採用されている距離70メートル(的の大きさは直径1メートル22)で行われる。

村井君は、同大会に向けた9月の記録会で自己ベストの650点を記録。世界アーチェリー連盟が定める基準で650点以上の「レッドバッジ」を獲得するほどの実力を備える。

アーチェリーに出会ったのは小学2年の頃。旅行先のレジャー施設で体験して楽しさを知り、同クラブに通い始めた。小学4年から5年連続で全国大会に出場し、全日本小中学生大会では小学6年、中学1年に準優勝した。

指導はクラブの神省吾監督(32)から受ける。監督は全国大会を何度も優勝した国内トップ選手で、2019年にクラブを設立した。クラブでは自主性を重んじ、練習頻度も選手次第だが、村井君は試合日以外の週6日みっちり練習する。監督は、村井君の強みとして「練習のモチベーションの高さ」を挙げ、「調子の良しあしに左右されない。調子が悪いときこそ練習に熱が入る」と舌を巻く。

村井君が練習に打ち込むようになったのは小学5年の頃、ある大会の決勝で味わった「悔しさ」がある。相手は1学年下の選手だった。接戦の末、優勝を果たすことができたが、「同点にされ、追い込まれた自分が許せなかった」と悔しさを募らせた。以来、練習を週1~3日からほぼ毎日に増やし、今では「(アーチェリーは)生活の一部。ご飯を食べたり、お風呂に入ったりするのと同じ」と、毎日弓を触らないと落ち着かなくなったという。

目標は「世界で活躍する選手」。プレッシャーの中で正確なプレーを繰り返すには精神力も試される。村井君にとってはその難しさこそ魅力だといい、「練習を積めば積むほど力になり、高得点につながる」と語る。今大会に向けては「トップ選手と対決できる、これ以上ない舞台。圧倒的なプレーで大差をつけて勝ちたい」。夢見るスター選手への第一歩を踏み出す。

出典:読売新聞オンライン