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2000年前に高さ8メートルのペア門柱、祭祀空間分ける結界か…<近江富士>望む聖域空間だった可能性

2000年前に高さ8メートルのペア門柱、祭祀空間分ける結界か…<近江富士>望む聖域空間だった可能性
国内最古、最大規模とみられる一対の門柱遺構(手前と奥の白枠部分、滋賀県野洲市で)

滋賀県野洲市妙光寺の「 中畑 ・ 古里 遺跡」で、弥生時代中期末の門柱跡の穴が2か所、見つかった。発掘調査を実施している県文化財保護協会などが25日、発表した。一対の門柱跡としては国内最古、最大規模で、同協会は「 祭祀 的な空間で、内と外を分けるモニュメントとして立てられたのではないか」としている。

門柱跡の穴は、四隅が丸い長方形で、ともに幅約1.5メートル、長さ約4メートル。深さは約1.5メートルあり、直径約60センチの柱が穴に直接、立てられていたとみられる。柱の高さは不明だが、奈良県立橿原考古学研究所の森岡秀人・特別指導研究員は「8メートル近くあったのではないか」とみる。2か所の穴の間隔は8.3メートルあり、出土した土器の特徴から約2000年前の弥生時代中期末の遺構と判断された。

門柱跡から南東の方向に「近江富士」と呼ばれる三上山(標高432メートル)と隣の山の谷間を望むことができ、近くには祭祀施設とみられる大型建物跡も見つかっていることから、一帯は聖域的な空間だったと考えられる。

巨大な門柱穴としては、福岡県春日市の立石遺跡(弥生時代後期)など九州北部で同様の遺構が複数出土しているが、いずれも1本柱で、2本が一対になったケースは珍しいという。滋賀県栗東市の 下鈎 遺跡(同)では、柱間距離約3.9メートルの一対の遺構が見つかっている。

森岡特別指導研究員は今回の門柱遺構について、「祭祀活動空間を分かつ境界的な機能を果たしたものと考えられる。巨大な2基一対の遺構は全国的にも初めてで、貴重な実例だ」と指摘している。

出典:読売新聞オンライン