
県などがJR各社と連携して展開する大型観光企画「滋賀デスティネーションキャンペーン(DC)」に先駆けて行うプレキャンペーン(プレDC)が10月から始まる。テーマは「癒しがいっぱい、シガリズム。」で、人気ゲーム「桃太郎電鉄(桃鉄)」シリーズとのタイアップなど計約20の事業を年末まで展開。滋賀の総力を挙げて魅力を発信していく。(田中志歩)
DCは旧国鉄時代の1978年に始まり、3か月ごとに開催地が選ばれる。滋賀は県や市町、観光関係団体などでつくるDC推進協議会が来年10~12月に実施を予定する。2000年1~3月以来で、今年度のプレDC、28年度のアフターDCと合わせ、3年にわたって県外や外国人客をターゲットに観光PRを展開する。
プレ期間には、全国各地の駅を巡る桃鉄シリーズとJR各社や県内の湖上交通、鉄道事業者がコラボした「桃鉄とびわ湖一周!目指せ近江の億万長者」、県内の酒蔵や戦国ゆかりのスポットを巡るものなど周遊企画を多数開催する。
滋賀を観光するだけでなく、宿泊してもらおうと、夜間の企画もある。県立琵琶湖博物館(草津市)では、旅行会社のツアー客向けにライトアップしての夜間開館を特別に実施。企業や団体の記念演出や披露宴などに合わせて、琵琶湖上で花火を打ち上げることができる「滋賀DCびわ湖花火」も催される。
JR西日本も、普段は立ち入りができない車両基地「野洲派出所」(野洲市)を見学し、運転台でブレーキ操作や車内放送を体験できる特別公開ツアーなどを企画する。
10月4日には県外に向けてのPRとして、JR大阪駅でオープニングイベントを開催。11月上旬には、来年のDCに向けて旅行会社や観光事業者に県内の観光地を知ってもらう会議や視察も予定している。
8月31日に大津市のホテルで行われた発表会では、琵琶湖や信楽焼のタヌキ、彦根城などが描かれた3種類のポスターデザインを披露した。三日月知事も英字で「シガリズム」と書かれたユニホーム姿で出席し、「滋賀の魅力や県民のシビックプライドを向上させたい。滋賀の観光が一段上がったと思ってもらえるよう頑張りましょう」と力を込めた。
キャンペーンの詳細は滋賀DCのホームページから確認できる。
3日に世界文化遺産を目指す国内候補に選ばれた「彦根城」(彦根市)でも、登録を祈念して複数の企画が用意されている。
城内での謎解きイベント「ひこにゃんと彦根城に眠る謎を解け!」のほか、江戸時代に彦根藩主の井伊家が隠居後に利用したとされる「玄宮楽々園御書院」(通常非公開)で藩の再現料理を食べられるツアーなどで、藩主気分も味わえる。
協議会事務局の担当者は「登録に向け、まずは全国から集まる人に彦根城がどんなものか感じてもらいたい。DCのキャンペーンが世界遺産登録の機運醸成につながれば」と期待している。
出典:読売新聞オンライン
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