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日野祭の囃子全国発信

 

町、「交流会」にふるさと大使委嘱
 

 日野町は、850年以上続く日野祭の祭り
囃子ばやし
を継承する「日野祭
曳山ひきやま
囃子方交流会」に近江日野ふるさと大使を委嘱した。同町生まれと伝わる戦国武将・蒲生氏郷(1556~95年)とゆかりのある福島県会津若松市や近江日野商人が活躍した関東などで演奏した実績が評価された。交流会の中村幸太郎会長(75)は「日野町の歴史、文化をさらに広めたい」と話す。(中村総一郎)

日野祭の囃子全国発信
堀江町長(左)から近江日野ふるさと大使の委嘱状を受け取る中村会長(日野町で)

 日野祭は県指定無形民俗文化財で、毎年5月に各町の曳山が「馬鹿囃子」「屋台」「大間」といった代表曲を奏でながら町内を巡る。少子高齢化による担い手不足を背景に2007年6月に結成されたのが交流会で、現在は10~70歳代の47人が活動。笛、大太鼓、小太鼓、すり
かね
の演奏技術の向上や次世代への継承を目的に、月1回の練習会や小中学校の訪問演奏などに取り組んでいる。

 中村会長は同町のLPガス販売会社の代表を務めており、東日本大震災翌月の11年4月、同町が文化交流をしていた会津若松市を事業者有志と訪問。災害支援として避難所3か所に仮設風呂を設置したところ、住民らに好評だったため、同年10月まで続けた。

 中村会長は、撤去時に再び同市を訪れた際、当時の市長に「会津まつり」への参加を要望。翌年9月から、氏郷らを顕彰する「会津藩公行列」の先頭でお囃子を披露しており、同町と同市の〈架け橋〉となった。

 最近は、近江日野商人が江戸時代に出店を設け、本宅のある日野と行き来した埼玉、群馬両県や近畿地方にも遠征。年間30回のステージをこなし、同町の知名度向上や観光振興に貢献してきた。

 ふるさと大使は、22年7月に委嘱された町出身のフリースタイルスキー女子モーグル元五輪代表、伊藤みきさんに続き2例目となる。2月25日にあった委嘱式で、堀江和博町長は「(交流会は)氏郷公や近江日野商人の縁が結んだ交流を続けてきた」と評価。中村会長は「たいへんなお役目を頂戴した。先人が築いた人と人とのつながりをさらに広げ、深めたい」と応じた。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 日野祭の囃子全国発信