追加料金なしで読売新聞オンラインのすべての記事が読めます!

<国スポ滋賀 2025>湖国 支え合い輝く

天皇杯・皇后杯 快挙に拍手

総合閉会式後に行われた県選手団の解団式(彦根市で)
総合閉会式後に行われた県選手団の解団式(彦根市で)
総合閉会式で県代表に皇后杯を授与される佳子さま(彦根市で)
総合閉会式で県代表に皇后杯を授与される佳子さま(彦根市で)
スタジアム上空に飛来したブルーインパルス(彦根市で)=大塚直樹撮影
スタジアム上空に飛来したブルーインパルス(彦根市で)=大塚直樹撮影
解団式で代表してあいさつする伊勢田選手(彦根市で)
解団式で代表してあいさつする伊勢田選手(彦根市で)
次回の国スポを開催する青森県の宮下知事(左)と記念撮影する三日月知事(彦根市で)
次回の国スポを開催する青森県の宮下知事(左)と記念撮影する三日月知事(彦根市で)

 8日に総合閉会式が行われた第79回国民スポーツ大会(わたSHIGA輝く国スポ)は、滋賀県が天皇杯(男女総合優勝)と皇后杯(女子総合優勝)の獲得を果たし、熱戦に幕を下ろした。天皇、皇后両杯の獲得は44年ぶり2度目で、式典会場の平和堂HATOスタジアム(彦根市)では、1981年の「びわこ国体」以来の快挙を成し遂げた県選手団に大きな拍手が送られた。

 スタジアムでは式典前から、華やかなフラダンスや県の伝統芸能「江州音頭」をモチーフにしたパフォーマンスが披露され、にぎやかな雰囲気の中、各都道府県の選手団が手や旗を振りながら次々と入場した。

 式典には、秋篠宮家の次女佳子さまがご出席。航空自衛隊の曲技飛行隊「ブルーインパルス」がスタジアムや彦根城の上空に白い軌跡を描くと、観客らはくぎ付けになっていた。

 県勢は、9月6日に始まった水泳などの会期前競技から含め、男女総合で2488点、女子総合で1244・5点を挙げた。式典では、佳子さまから天皇杯が内田弦大選手(トライアスロン)に、皇后杯は
治武じぶ
しおり選手(馬術)にそれぞれ授与された。

 25日から県内で開かれる全国障害者スポーツ大会(障スポ)に「
炬火きょか
」を引き継ぐ分火も行われた。神田仁湖選手(カヌー)と西川裕次郎選手(バドミントン)がスタジアム中央の炬火台から点火したトーチで、障スポに出場する4選手が持つトーチに火を移した。

 最後は、県選手団がスタジアムの出口で花道をつくり、他県の選手団らを見送った。大会をともに過ごした選手たちは、県旗を交換するなどして交流を楽しんでいた。

 総合閉会式に続いて、滋賀県選手団の解団式も行われた。式では、セーリングの成年女子ウインドサーフィン級で優勝した伊勢田愛選手が代表して、「勝敗の結果以上に滋賀県の代表選手として出場できたこと、仲間と支え合い県民の皆様からの温かい声援を力に変えて戦えたことは、私たちにとってかけがえのない財産になった」とあいさつした。

 また、三日月知事と、国スポが来年行われる青森県の宮下宗一郎知事との共同記者会見もあり、三日月知事は「事前に掲げた四つのテーマ(環境への配慮、おもてなし、共生社会の実現、若者や女性の活躍)に沿った大会をつくることができた」と総括。宮下知事に「一緒に
切磋琢磨せっさたくま
して盛り上げましょう」とエールを送った。

   ◇…天皇杯得点順位…◇

▽男女総合得点(天皇杯順位) 〈1〉滋賀2488

▽滋賀大会男女得点 〈1〉滋賀2325

   ◇…皇后杯得点順位…◇

▽女子総合得点(皇后杯順位) 〈1〉滋賀1244・5

▽滋賀大会女子得点 〈1〉滋賀1180・5

滋賀の最新ニュースと話題