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湖魚グルメ 個性派ぞろい 

県内飲食店など45か所 販売

 琵琶湖の魚「湖魚」をもっと楽しく、おいしく味わってもらおうと、県内の飲食店や宿泊施設など45か所が県産農産物とかけ合わせた「びわ湖魚グルメ」新メニューを販売している。未利用魚を活用したイタリア料理の缶詰や、郷土料理のえび豆を盛り込んだほうじ茶のカップケーキなど、滋賀の魅力が1年中堪能できる。(矢野彰)

県産農産物使用 年間通し71メニュー

低温で真空調理したビワマスと野菜のサラダ(大津市で)
低温で真空調理したビワマスと野菜のサラダ(大津市で)
ホンモロコのつくだ煮を刺した見た目もユニークなえび豆入りカップケーキ(大津市で)
ホンモロコのつくだ煮を刺した見た目もユニークなえび豆入りカップケーキ(大津市で)

 昨年度から県が行う事業で、湖魚と県産農産物を組み合わせたメニューを年間通じて提供できることを条件にしている。昨年度開発したものを合わせて、計71メニューが出そろった。

 女子高校生が臭みが強かったり、漁獲量が少なかったり課題がある「未利用魚」の缶詰「ギンブナマンテカート」を、大津市の企業と協力して開発した。

 立命館守山高3年の犬飼千早希さん(17)は社会課題の解決を考える授業で、「骨が多く硬かったり、臭みが強かったりする」未利用魚のギンブナに着目。ギンブナを牛乳とジャガイモと煮込み、ペースト状にしたイタリアの家庭料理「マンテカート」に変身させ、彩りに県特産の赤こんにゃくを添えた。

 居酒屋「東海道街道商い六代 からっ風」(大津市)は、ハスやウグイ、ヒガイなどの未利用魚を季節に応じて天ぷらにし、甘トウガラシなど野菜の天ぷらを盛り合わせにした。客に説明して湖魚を知ってもらう趣向にしている。

 ユニークなスイーツも誕生した。「近江ダイニング
橘菖きっしょう
」(彦根市)はほうじ茶のカップケーキを滋賀風にアレンジ。郷土料理のえび豆を生地にまぜ、ホンモロコのつくだ煮を突き刺した衝撃的な見た目が特徴。生クリームの甘さとつくだ煮の甘辛さが、意外な味のバランスを生んでいる。

 日本料理では、「近江懐石 清元」(大津市)が琵琶湖の宝石と言われる「ビワマス」を43度の低温で真空調理し、地野菜と組み合わせ、サラダ仕立てに。低温調理で口の中で溶けてなくなるような食感を実現した。「ひさご
寿
し」(近江八幡市)は、蒸し煮したニゴイのそぼろを塩と
山椒さんしょう
、しょうゆで味付けし、持ち帰り用の箱寿司にした。

 1月31日に大津市内でお披露目会があり、試食した三日月知事は「国民スポーツ大会や大阪・関西万博で全国や海外から来る人に、琵琶湖の味を楽しんでもらえるチャンスになる」と期待した。

 メニューや提供する店舗の詳細は県のホームページから確認できる。

 問い合わせは県農政課(077・528・3825)。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 湖魚グルメ 個性派ぞろい 

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