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釈迦入滅 悲しみ描く…守山・観音寺

釈迦の入滅を描いた涅槃図(守山市で)
釈迦の入滅を描いた涅槃図(守山市で)

 釈迦の命日とされる15日を前に、守山市水保町の観音寺で11日から、明智光秀の家臣「藤田伝五」のおいが先祖供養のために寄贈した「絹本着色仏
涅槃ねはん
図」(室町時代、市指定重要文化財)が公開される。15日まで。

 涅槃図は釈迦の入滅を悲しむ弟子や、ネコやトラといった動物が鮮やかに描かれている。2016年に
檀家だんか
で伝五の子孫が歴代の墓を調べた際、伝五の古文書が家や同寺で見つかり、おいの貞勝が寄進したことがわかった。

 10日は檀家や住民が集まり、篠原啓人住職が涅槃図について説明。「お釈迦様の死を悼む人々らが描かれ、人間同士の付き合いが希薄となった現代で、お互いを思い合う気持ちなどを考えていただけたら」と語った。

 14日までの午前10時~午後4時には絵解き法話の予約ができ、15日午前10時からは釈迦の遺徳をしのぶ「涅槃会」で音楽の奉納や茶の振る舞いがある。死者が生前の功罪によって
閻魔えんま
大王らに裁かれる「絹本着色十王図」も見られる。

 問い合わせは同寺(077・585・1226)。

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