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愛される球団 もう一度

「SHIGA HIJUMPS」始動

新球団の設立を前に記者会見を行った大八木代表(右)と瀬戸代表(大津市で)
新球団の設立を前に記者会見を行った大八木代表(右)と瀬戸代表(大津市で)

 滋賀を本拠地とし、野球の独立リーグ「日本海リーグ」への参加を目指す新球団「SHIGA HIJUMPS(シガ ハイジャンプス)」が今月、誕生する。今後、選手を集め、来年は同リーグで交流戦を行い、2026年に本加盟する予定だ。滋賀球団設立準備室の大八木大介代表は「滋賀出身や滋賀ゆかりの選手を集めて多くのファンに愛される球団を作りたい」と意気込んでいる。(西村歩)

26年 独立L参加へ

 滋賀には17年から22年まで独立リーグに加盟していた球団「滋賀GOブラックス」があったが、経営難により23年から活動を休止。以降、県内にはプロ球団がない状態が続いていた。

 大八木代表は同球団の職員として働き、代表を1年務めた。「もう一度、選手やファン、スポンサーの方々が夢中になる球団を滋賀に作り上げたい」との思いで、当時、同じリーグに所属していた他球団の関係者などに相談し、球団設立に乗り出した。今年7月に同準備室を発足させ、10月に石川県と富山県の2球団で構成する日本海リーグから準加盟の承認を受けた。

 球団名には「この球団を通じて人生をステップアップさせてほしい」との願いを込めた。球団では選手が引退後にセカンドキャリアに困らないように、野球と仕事を両立させる「デュアルキャリア」を推進し、選手には地元企業で働きながらプレーしてもらう。

 今月中に守山市に球団運営会社を設立し、チームの指導者を発表。12月にトライアウト(入団テスト)を実施し、20~25人の選手を募集、ユニホームも発表するという。県民に全力で応援してもらおうと、滋賀出身や滋賀にゆかりのある選手を集め、「オール滋賀」を目指す。

 県内でホーム球場の選定などを進め、25年は日本海リーグで交流戦を数試合行う。運営能力に問題がないと判断されれば、26年から正式な加盟が認められる見通しだ。

 先月23日、大八木代表と日本海リーグの瀬戸和栄代表が県庁で記者会見を行った。大八木代表は「選手にはNPBの舞台も目指してもらいつつ、地域の発展に貢献できるチームを作っていきたい」と述べ、瀬戸代表は「石川、富山両チームの選手やファンが待ち望んでいる。大八木さんと共に滋賀を盛り上げていきたい」と話した。

 大八木代表は年末まで、運営費など(目標金額500万円)を大手クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で募っている。

 
<独立リーグ>
日本野球機構(NPB)によるプロ野球とは別に独立した運営を行っているプロリーグ。「日本独立リーグ野球機構」には日本海をあわせ、四国アイランドリーグplusやルートインBCリーグなど5リーグが加盟している。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 愛される球団 もう一度

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