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新キャラ・ちま山 大津祭PR

成安造形大生が考案

 大津祭(宵宮10月12日、本祭同13日)をPRする新たなキャラクター「ちま山」が登場した。13基ある曳山のイメージに合わせて、地元の大学生が約3か月かけて完成させた。ちま山は大津市中心部で「飛び出し坊や」として設置されており、学生たちは「大津祭がさらに多くの人に知られるきっかけになれば」と期待している。(角川哲朗)

曳山13基の特徴デザイン

「ちま山」をPRする学生たち(大津市で)
「ちま山」をPRする学生たち(大津市で)

 従来のキャラクターは「ちま吉」で、若い世代などに大津祭に関心をもってもらおうと、2007年に大津商工会議所の企画として成安造形大(大津市)の学生が考案した。大津祭の厄よけちまきに精気が宿り、それらが集まって生まれた「ちまきの精霊」という設定で、順次追加されて現在では10組11体おり、大津祭曳山連盟の公式キャラクターとしてPR活動などを行っている。

 今回新たに誕生したちま山は、各曳山のからくりの由来を生かしたキャラクターで、同大学2年の山田理紗さん(21)と田中楓梨さん(20)が授業の一環で考えた。これまで曳山のデザインを取り入れたものがないことに気づき、それぞれ異なる特徴を取り入れたキャラクターを発案。各曳山町と話し合いを重ね、祭りの後も目に触れるものにしようと、県が発祥とされる「飛び出し坊や」型の看板を製作した。

 「
猩々山しょうじょうやま
」のちま山は、「酒を好む想像上の動物(猩々)」の能楽が元になっているという由来から、酒を飲んで赤面しているデザインを採用。紫式部が石山寺で源氏物語を書いたとされる故事にちなんだ「源氏山」は、源氏物語が書かれた巻物を持っているなど、各曳山の特徴を持ち物や表情で細かく表現している。

 猩々山のデザインは当初、頬の一部がほんのり赤くなっているだけだったが、町側から「もっと顔を赤くして」とリクエストを受けて、真っ赤に染まった顔に修正するなど、複数回にわたってデザインを練り直した。

 完成したちま山の看板(幅55~60センチ、高さ約90センチ)はJR大津駅や大津祭曳山展示館など、市中心部の13か所に設置。それぞれモチーフにした曳山の名前を記したほか、曳山を紹介するアニメを視聴できるQRコードも掲載している。

 「デザインしている時間よりも、曳山の装飾などについて調べている時間の方が長かった」と山田さん。田中さんは「苦労したけど、かわいくできてよかった。ちま山を見た子どもたちが大津祭に行きたいと思ってくれたらうれしい」と話している。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 新キャラ・ちま山 大津祭PR

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