大雨影響 けが人なし
県北部を中心に降った大雨の影響で、彦根市の国の特別史跡・彦根城跡で、石垣の一部が幅約7メートル、高さ約3メートル75、奥行き約2メートル70にわたって崩落したことがわかった。市などが17日、発表した。今後、市は県や国と協議し、修理を進める。
市文化財課などによると、17日午前8時頃、城跡西側の内堀に面した「米蔵水門石垣」が崩れているのを市職員が発見した。野鳥が多いため市が立ち入り禁止にしていた場所で、けが人はなかった。
石垣は、米を運ぶ船のための水門として、1615年以降に整備された。周辺の樹木の根で一部が崩れたため、2002年に保存修理が行われた。
彦根地方気象台によると、日本海側から湿った空気が流れ込んだ影響で、彦根市では、14日の降り始めから17日午後7時までに164ミリの雨量を観測。16日午後8時40分頃~10時15分頃には、大雨警報が発令されていた。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 彦根城跡 石垣の一部崩落