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東近江の水資源 学んで

市が水道事業PR動画

PR動画の一場面。鈴鹿山脈で生まれた水の妖精「スズリン」が案内する(東近江市提供)
PR動画の一場面。鈴鹿山脈で生まれた水の妖精「スズリン」が案内する(東近江市提供)

 鈴鹿山脈から琵琶湖まで市域が広がる東近江市が、市の水道事業の特長を紹介するPR動画「スズリンと行く 東近江市 水の旅 HIGASHIOMI Water Adventure」を制作した。水道水の大切さや水を育む自然環境の保全を学んでほしいと呼びかける。市のホームページやユーチューブの市公式チャンネルで視聴できる。(中村総一郎)

製造過程 分かりやすく ■ 環境保全訴え

 動画は約15分間。面積約388平方キロ・メートル、東西約30キロの広大な市域にある水源や各浄水場などを、鈴鹿山脈で生まれたという水の妖精のキャラクター「スズリン」と一緒に冒険しながら学ぶストーリー。水源となる美しい渓流の実写映像のほか、水道水の複雑な製造過程はアニメーションを用いて分かりやすく紹介した。英語、ポルトガル語の字幕を付けたものもある。

 「さあついてきて。冒険の始まりだ」。スズリンの呼びかけで出発。市東部の鈴鹿山脈から市の真ん中を流れる愛知川周辺、市西部の琵琶湖へと西へ進む。

 取水する水は地域ごとに異なり、鈴鹿山脈の山間地では山からの「表流水」、市内最大の浄水場がある八日市周辺では数十年かけてたまった「地下水」、西部地域は「琵琶湖の水」を、各浄水場で
濾過ろか
、消毒するなどして水道水にしている。

 市民が使った水道水は下水処理場を経て琵琶湖へ流されると説明。締めくくりに、「水の旅は終わらない。琵琶湖に流れた水は雲になって、雨になって、山を流れて、みんなが使う水としてかえってくる」と循環していることを強調。「この旅を続けるためにはきれいな水が作れる環境をしっかり守り続けて」と呼びかけた。

 2023年度に公募型プロポーザル方式で動画制作の事業者を選定。市と協力してスズリンをデザインした。動画は今年3月に完成、5月から公開している。事業費は約240万円。

 動画は、教材として小学校でも活用されているという。市上下水道総務課は「ふだんの生活ではなかなか見えない『水道水ができるまで』を動画を通して理解してもらい、水の大切さ、環境保全の重要性を知ってほしい」と視聴を呼びかける。問い合わせは同課(0748・24・5626)。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 東近江の水資源 学んで

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