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自動バス 実験場所選定へ

実証実験に使用する予定の車両イメージ(県提供)
実証実験に使用する予定の車両イメージ(県提供)

県、市町にニーズなど調査

 地域交通の維持に向け、県は民間企業と共同で、県内の公道での自動運転バスの走行実験を実施する方針を発表した。今後、各市町を対象に現在の交通手段やニーズなどを聞き取り、実験に適した場所やコースを選定。来年度スタートを目指す。

 参加企業はNTT西日本(大阪市)、NTTビジネスソリューションズ(同)、半導体商社のマクニカ(横浜市)の3社で、今年5月にコンソーシアム(共同事業体)協定を締結した。

 来年2月までに県内の市町を対象にニーズや人口密度、現在の交通手段などの調査やヒアリングを実施。リスク評価や3Dマップの作成などを行ったうえで実験に適したコースを1~2か所選定する予定だ。これらの調査にかかる事業費2000万円は、地域公共交通の維持・改善などに向けた補助事業として国土交通省が全額を負担する。

 実験で使う予定のバス型電気自動車(EV)は、国が定める自動運転水準としては上から2番目の特定の条件下で公道を運転手不在で走行できる「レベル4」に対応。定員15人で最高時速25キロ、充電後最大9時間で100キロ走行できる。

 車の自動運転を巡っては、全国で初めてレベル4のサービスを導入した福井県永平寺町で昨年、客を乗せた自動運転のカートが道路脇に止まっていた自転車と接触する事故が発生。県内でも2020年8月に大津市で自動運転実験中の路線バスが走行中に歩道上の柵に接触する事故があった。

 こうした事故を踏まえ、三日月知事は18日の定例記者会見で、「目指すべきところはレベル4での実験だが、安全に対する理解・協力が不可欠。最大限配慮しながらやっていきたい」と話した。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 自動バス 実験場所選定へ

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