女性陶芸家草分け 生前に作品寄贈評価
女性陶芸家の草分けとして活躍し、昨年12月に肺がんにより87歳で死去した神山清子さんが生前に作品を県立美術館に寄贈したことが評価され、遺族に国から褒状が贈られることになった。
7日付の官報に掲載された。神山さんは滋賀県の旧信楽町で活動を始め、
を用いない伝統的な信楽焼の自然釉を再現。2019年放送のNHK連続テレビ小説「スカーレット」のヒロイン像の参考にされ、骨髄バンク設立にも尽力した。
昨年には作品18点を県立美術館に寄贈。県は褒章のうち公益のために私財を寄付した人が対象の紺綬褒章に推薦していたが、神山さんが手続き中に亡くなったため、遺族に褒状が贈られることになった。
同館の木村元彦副館長が16日、神山さんの長女の石川久美子さん(65)を訪ね、伝えた。
石川さんは「母は滋賀を愛し、子どもたちの将来や女性の活躍を応援していた。本人が一番喜ぶと思う。生きている間に受章できればよかったが、ありがたいことです」と受け止めた。
近く同美術館で伝達式を行う予定という。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 神山さん遺族に褒状