大津市消防局 引き渡し式
能登半島地震で被害を受けた石川県輪島市の輪島消防署で活用してもらおうと、大津市消防局は5日、更新時期を迎えた救助工作車1台を譲渡するため、同市木戸の北消防署志賀分署で引き渡し式を行った。
大津市消防局によると、同地震発生時、車庫に止めていた輪島消防署の救助工作車は揺れで横転し、運用不能となった。このため、奥能登広域圏事務組合消防本部が総務省消防庁に相談。消防庁から大津市消防局に協力要請があり、実現した。同消防局が救助工作車を他の自治体に譲渡するのは初めてという。
救助工作車は、南消防署で20年間活躍し、900回以上、火災や水難救助などの現場へ出動。今年3月に更新時期を迎えた。
式典には大津市や同消防本部、消防庁から10人が出席。北澗弘康副市長は「少しでも力になれればと提供を決定した。地域住民の安心安全に役立ててほしい」とあいさつ。同消防本部からは「お受けした車両は住民の安心安全のため活用させていただく」とメッセージが寄せられた。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 救助工作車 輪島の力に