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<ヴォーリズ建築>音声アプリで巡ろう 

古地図などセット 6月発売

ウォーターハウス記念館の前でスマホアプリを試す宮村代表
ウォーターハウス記念館の前でスマホアプリを試す宮村代表
スマホアプリなどがセットになった「近江八幡ヴォーリズ建築 GUIDE CARDS」
スマホアプリなどがセットになった「近江八幡ヴォーリズ建築 GUIDE CARDS」

 米国出身の建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880~1964年)が設計した近江八幡市内の建築物を音声で案内するスマートフォンアプリが完成し、6月から販売が始まる。建物のイラストカードや古い写真、古地図とセットになっており、建物に近付くと、由来や歴史が説明される仕組み。国内に数々の名建築を残したヴォーリズの足跡をたどれるアイテムとなっている。(中村総一郎)

 ヴォーリズは1905年、現在の県立八幡商業高の英語教師として来日。近江八幡市を拠点にキリスト教伝道や西洋建築、医療、教育などの普及に力を尽くした。

 アプリは、近江八幡市の旧市街地のまちなみ保全に取り組む「近江八幡まちや倶楽部」が中心となって、ヴォーリズ建築をもっと知ってもらおうと企画、開発した。販売は来月1日からで「近江八幡ヴォーリズ建築 GUIDE CARDS(ガイドカード)」と名付けられた。1セット1650円(税込み)。

 使い方は、見開きになったカード本体内にある2次元コードを読み込み、アプリをインストール。稼働させると、「彼(ヴォーリズ)の建築を中心にたどりながら近江八幡の魅力を発見する旅に出ましょう」と音声が流れ、GPS機能と連動して市内に残る主要なヴォーリズ建築9棟への道順を案内し、対象の建物に近づくと、説明が自動で再生される。

 池田町洋風住宅街(ウォーターハウス記念館、吉田悦蔵邸、ダブルハウス)だと、「宣教活動を行う近江ミッションの仲間たちのためにつくりました」、ヴォーリズ記念館だと「ヴォーリズ夫妻が池田町から移り住むことになり、ついの住み家となりました」といった具合だ。アプリが案内するのは、池田町洋風住宅街を起点に約30分(約1キロ・メートル)の散策コースとなる。

 ガイドの音声は、日本語、英語のいずれかを選択できる。近江八幡まちや倶楽部代表の宮村利典さん(47)は「好きな時間に、自由に回遊することができる便利なツール。近江八幡を訪れ、ヴォーリズ建築の雰囲気を味わうきっかけにしてほしい」と活用を呼びかける。

 カードは近江八幡駅北口観光案内所や同倶楽部(近江八幡市仲屋町中)、白雲館(同市為心町元)などで販売。収益の一部はヴォーリズ建築の維持・保全に役立てる。問い合わせは、近江八幡まちや倶楽部(0748・32・4654)。

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