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青鬼像 たくましく 石山寺に設置 

杉の葉で作られた青鬼像(大津市で)
杉の葉で作られた青鬼像(大津市で)

 石山寺(大津市)の伝統行事「青鬼まつり」(19日)を前に、同寺の東大門前に10日、杉の葉などで作った巨大な鬼の像が設置された。青鬼まつりのシンボルで、高さは約5メートル。赤いふんどしを締め、念珠と金棒を手に鋭い目で見下ろす姿にカメラを向ける参拝者の姿も見られた。

 青鬼まつりは、平安~鎌倉時代の学僧・
朗澄ろうちょう
の遺徳をしのぶ恒例の行事。朗澄は同寺に今も残る貴重な経典の収集や保存に尽くし、死去の際には「鬼の姿になり、寺と経典を守る」と誓ったとされる。

 この日は、同寺の職員や石山観光協会会員ら約20人が杉の葉で体を作り、へその部分には「佛(仏)」の字を取り付けた。同寺の鷲尾龍華座主は「今年の鬼は胸が厚くてたくましい。怖いだけでなく、仏様の使いとして何か大事なものを守ってくれますように」と見上げた。

 19日午前9時半から、像の前で法要を営み、着ぐるみの鬼が「青鬼おどり」を奉納。魔をはらうという
団扇うちわ
250枚を引換券と交換で配布する。問い合わせは同観光協会(077・537・1105)。

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