7人制ラグビー 準V
国民スポーツ大会(国スポ)は7日、正式競技の最終日を迎えた。県勢はアーチェリーやローイングで優勝し、7人制ラグビーや柔道でも準優勝するなど活躍が目立った。8日には、彦根市の平和堂HATOスタジアムで午前11時から総合閉会式が行われる。(東川直央、香山優真)


愛荘町の町スポーツセンター
グラウンドで行われたアーチェリーの決勝戦では、滋賀チームの少年女子が前回大会に続いて2連覇を達成。少年男子も準優勝する活躍を見せた。
国スポは3人の選手による団体戦。1人2射ずつ、4エンドまでの得点を競うが、少年女子では、富山県との決勝で1人1射ずつ放つシュートオフ(延長戦)にもつれ込んだ。同町出身の上柳結加選手が70メートル先の的の中心(約12センチ)に命中させ、月原花音選手も続いた。ここで富山県からリードを奪い、前回も出場した佐々木心音選手が中心付近に決めて優勝を果たした。
佐々木選手は「連覇がかかった地元開催で、プレッシャーがすごかった。仲間に恵まれて優勝でき、うれしい」と笑顔を見せた。
少年男子は千葉県とシュートオフの末に競り負けた。選手たちは「優勝まであと一本というところで緊張してしまった」と悔しがった。
一方、野洲市の県希望が丘文化公園陸上競技場で行われたラグビー成年男子。7人制は15人制と同じ広さのフィールドで行う。トライが生まれやすく、スピード感のある展開が魅力。試合は15人制の約6分の1の7分ハーフで行われる。
東京都との準決勝は、前半2分、薬師寺晃選手のトライをきっかけに6分間で一挙3トライ。後半も相手に得点を許さず、計5トライ(2ゴール)の29―0で完封した。
決勝では秋田県と対戦。前半3分、同4分と立て続けに2トライを奪われた。1分後には主将の内藤伸哉選手が右サイドを駆け上ってトライを奪い、追い上げを図ったが、それ以降は秋田県の堅守に得点を阻まれ、5―28で敗れた。悲願の初優勝はならなかった。
監督を兼ねる内藤選手は「地元で優勝のチャンスを逃した」と悔やんだが、「チームワークは日本一だった。生まれ育った滋賀で、大声援を背にプレーできて楽しかった」と振り返った。