本社情勢調査
読売新聞社が3、4両日に実施した参院選の世論調査に取材を加味し、選挙戦序盤の情勢を探った。過去最多となる新人7人が争う滋賀選挙区(改選定数1)では、自民党と国民民主党の候補が激しく競り合い、参政党、日本維新の会、共産党の候補らが追っている。現時点で半数弱が投票先を明らかにしておらず、終盤に向けて情勢は大きく変わる可能性がある。
■選挙区情勢
宮本和宏氏は、自民支持層の6割半ばと、推薦を受ける公明党支持層の6割弱を固めた。無党派層からの支持は7人の中で最も多かった。年代別では60歳代以上からの支持が厚いが、40歳代以下では堀江明氏と中田あい氏に後れをとっている。
堀江氏は、国民支持層の7割近くを固めた一方、連合滋賀の仲介で候補擁立を取り下げた立憲民主党の支持層は3割にとどまっている。無党派層の支持は宮本氏に迫っている。
中田氏は、参政支持層の8割をまとめた。無党派層にも一定浸透しており、職業別では商工自営・自由業からの支持が目立つ。
岡屋京佑氏は、維新支持層の5割強の支持を得たほか、立民支持層の1割半ばにも浸透する。
佐藤耕平氏は共産支持層の7割強を固め、立民支持層の一部にも食い込む。菅原良雄氏と藤井隆一氏は支持が広がっていない。
■内閣、政党支持など
石破内閣を支持するかどうかは「支持する」が18%、「支持しない」が58%だった。自民支持層でも「支持する」が60%にとどまった。
政党支持率は自民が15%でトップ。維新が11%、立民が9%、国民と参政が8%、れいわ新選組が5%、共産が4%、公明と日本保守党が3%だった。
比例選の投票先は自民が最多で、維新、立民、国民、参政、れいわ、共産などと続いた。
候補者 届け出順 改選定数1 候7
佐藤 耕平 43 共新
中田 あい 46 参新
宮本 和宏 53 自新
堀江 明 38 国新
岡屋 京佑 32 維新
菅原 良雄 47 諸新
藤井 隆一 60 諸新
<注>敬称略。投票日現在の年齢、党派、新旧、当選回数