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関蝉丸神社 万博出演へ

関係者 「日本の芸能 世界に発信」

関蝉丸神社下社の改修を祝って能の舞を奉納する宇高竜成さん(昨年10月、大津市で)。大阪・関西万博で日本の芸能の魅力を発信する
関蝉丸神社下社の改修を祝って能の舞を奉納する宇高竜成さん(昨年10月、大津市で)。大阪・関西万博で日本の芸能の魅力を発信する

 平安時代の歌人で琵琶奏者の蝉丸をまつる関蝉丸神社(大津市逢坂)が、2025年大阪・関西万博で国内外の芸能や音楽などを披露する舞台に出演することが決まった。関係者は「日本の歌舞音曲で見る人、参加する人を楽しませ、日本の素晴らしい芸能を世界に発信したい」と張り切っている。

 同神社下社は822年の創建と伝わり、後に蝉丸が
合祀ごうし
された。江戸初期には芸能者に興行を保証する免状を出すなど、「芸能の神」として信仰も集めた。しかし、2010年に宮司が急逝した後、老朽化や災害で傷んだ本殿などの改修が必要となり、復興に向けて、15年から芸能祭を開催したり、奉賛会を結成して工事費を捻出するためにクラウドファンディングを実施したりしてきた。

 万博のシンボルである大屋根(リング)の建設を共同企業体として手がけている大手ゼネコンの竹中工務店が、神社仏閣の修理など

培ってきた経験を生かし、関蝉丸神社の改修計画に協力。万博への出演を提案していた。

 来年10月8日に「音曲芸能の祖神 百人一首の蝉丸公と芸能奉納者たち」として、国内外の芸能や音楽の団体などが登場するステージに出演する。芸能祭として神事を行った後、同神社の芸能大使である金剛流能楽師の宇高竜成さんが、弟の徳成さんと能を奉納。ジャズサックス奏者の栗田洋輔さんの演奏や、筑前琵琶、ちんどんなど日本の多用な芸能を披露する。

 橋本匡弘宮司は「ご鎮座より1200年もの歴史を持つ関蝉丸神社を次の100年、1000年先に伝えるため、一心不乱に芸を奉納できれば」と話している。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 関蝉丸神社 万博出演へ

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