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農福連携のパスタソース 

合同会社と茶園 「朝宮茶」新芽で開発

 農業と福祉の連携に取り組むグループが、甲賀市信楽町産の朝宮茶を原料にした商品「近江茶ジェノベーゼ」を発売した。ジェノベーゼはバジルを使ったパスタソースとして知られるが、手摘みの茶葉を採用し、障害者と生産者が収穫を行い、耕作放棄された茶園の再生も目指している。

「近江茶ジェノベーゼ」の瓶詰(右)とパウチタイプが入る箱を紹介する北川さん(大津市で)
「近江茶ジェノベーゼ」の瓶詰(右)とパウチタイプが入る箱を紹介する北川さん(大津市で)

 草津市で飲食関連の就労継続支援を行う「ビストロ
向日葵ひまわり
」を運営する合同会社のふくろうが今月1日からインターネットで販売。同社の北川孝さん(32)が茶生産者の高齢化や後継者不足で、耕作放棄が増え続ける状況を見て、「農福連携で地域に新しい力を生み出そう」と2024年度、茶園所有者の協力を得て、障害者が茶生産者と共同で行う事業を提案した。

 県南部に住む障害者7人(30~60歳代)が収穫や茶畑の整備などにも参加。県や甲賀市の支援も得て、収穫した新芽などを使った商品の開発を進めた。「手摘みの茶の香りや歯触りも味わってもらえる新食感のパスタソース作りに挑戦。パンやカルパッチョの他、豆腐や肉料理にも合うジェノベーゼができた」という。

 商品はビストロ向日葵が開設した公式サイト「滋賀の匠物語」(https://www.shiganotakumi.com/)から、瓶詰(80グラム入り)が972円(税込み)、パウチタイプ(100グラム入り)は1296円(同)で購入できる。

 問い合わせはビストロ向日葵(077・598・5172)。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 農福連携のパスタソース