大津市、民間と実証実験
アプリ使用 効果検証へ
2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を表明している大津市は、民間と共同でスマートフォンのアプリを使って自転車が借りられるシェアサイクルの実証実験を実施している。観光や通勤通学、買い物などの移動手段を自転車にすることで脱炭素化につながるのかを検証、採算性なども吟味する。
(林華代)
共同事業者は、自転車専門店「きゅうべえ」(京都市東山区)。昨年から、大津市内で自転車の貸し出し・返却の拠点「ポート」16か所を運営し、60台でシェアサイクルを行っている。市と共同することで6月末までにポートを最大約40か所、電動自転車を120台まで拡大する。
「ポート」は琵琶湖岸沿いの、JR大津京駅周辺から京阪石山寺駅、JR瀬田駅周辺までのエリアに増設。スマホのアプリ「kotobike」に登録し、アプリで自転車についているQRコードを読み込むことで利用できる。
料金は15分130円から。6時間で900円、72時間6000円などの時間制プランがある。月額会員プラン(2200円)に入ると最初の30分が無料になる。
24時間利用可(一部を除く)で、来年3月31日まで。市環境政策課は「観光や日常生活に自転車を利用しようという意識を高めてもらうほか、エリア外の観光地にも足を向けたのかなどの副次的な効果も検証したい」としている。
問い合わせはきゅうべえ(050・1746・3037)。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 脱炭素 シェアサイクルで