
守山市木浜町の天台宗・福林寺で1日、最澄作と伝わる国重要文化財の本尊「木造十一面観音立像」が44年ぶりに開帳された。
 右頬などに
が見られていたが、約100年ぶりとなる保存修復が昨年3月に終了。作家の井上靖が小説「星と祭」の中で「天平時代の貴人」と評した柔和な表情を取り戻した。高さ約1.62メートルで右の腰をやや前にひねった優美な姿が特徴で、開帳前の法要から熱心な信者らが訪れ、本尊を前にすると手を合わせて見入っていた。
高木慈恵住職(77)は「お化粧直しされたお姿に、今まで以上に慈悲深さを感じる。皆様が功徳を積まれて、日々を心豊かに過ごしてほしい」と話した。
開帳は、16日までの午前9時半~午後4時半。拝観希望者は氏名、連絡先、参拝希望日、人数を記入して同寺にファクス(077・585・6015)で申し込む。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 福林寺の本尊 44年ぶり開帳
    
