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目指せ「次代の坂口志文」 

ノーベル賞受賞記念 研究者育成県2事業 

 長浜市出身の大阪大特任教授坂口志文さん(75)が昨年、ノーベル生理学・医学賞を受賞したことを記念し、県は、坂口さんの名を冠した次世代の研究者育成の2事業に乗り出す。文理を問わない、最大30万円の研究活動費助成事業と、その活動成果の表彰事業で、総称して「坂口志文しが未来サイエンス賞」。目指すは「次代の坂口志文」だ。(田中志歩)

目指せ「次代の坂口志文」 
ノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口さん(昨年12月、大津市で)

 坂口さんは昨年、過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞(Tレグ)」を発見したとしてノーベル賞を受賞。旧びわ町(現長浜市)の生まれで、長浜北高に進学し、京都大で免疫学に出合った。

 県は昨年12月、県民栄誉賞を坂口さんに贈呈。三日月知事との対談などで、坂口さんが「おもしろいと思うことに興味を持ち続けてほしい」と話していたことから、子どもたちに疑問を探求してもらおうと、今回の賞を創設した。過去の本紙の取材に対しても「大切にしているのは、幸運、鈍重、根気を意味する『運鈍根』の姿勢。挑戦し続け、行き詰まれば別のやり方で攻めてみる」と話していた坂口さんの承諾も得た。

 助成事業では、県内在住や在学、在勤の中高生世代を対象に10人程度を選び、趣旨に合った探究活動に対して活動費上限30万円を補助する。大学院生らが研究の進行管理や研究者との橋渡しなどでサポートする。事業費は1000万円。

「坂口志文しが未来サイエンス賞」をPRする県職員(県庁で)
「坂口志文しが未来サイエンス賞」をPRする県職員(県庁で)

 募集するのは、「しゃっくりを止める最強の方法」「どんな塩が一番雪をとかすのか」といった身近な疑問▽仮説の構築▽実際の検証といった科学的なアプローチを行う活動計画――。学校での課題のみを実施する活動は対象外で、文理は問わない。自分なりの問いをたてていることや、主体的な取り組みが重視され、7月に大学教授らが審査する。

 表彰事業は12月に募集する予定。助成事業の採択者に加え、一般からも募集し、書類審査通過者による来年2月の発表を踏まえて、受賞者1人を決定する。

 三日月知事は今月2日の記者会見で「坂口先生はずっと大事だと思うことを研究し続け、偉業を成し遂げた。素朴な疑問の探求、好きなことの継続を応援する事業にしたい」と話した。

 応募は県ホームページの専用フォームから。問い合わせは事務局のCURIO SCHOOL(03・6303・1390)。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 目指せ「次代の坂口志文」