能登町長が復旧状況説明
能登半島地震の発生後、県や市町が職員を派遣して復旧を支援した石川県能登町の大森凡世町長が24日、滋賀県庁を訪れ、三日月知事に支援への感謝を伝え、復旧状況などを説明した。
総務省の「応急対策職員派遣制度」により、滋賀県と県内市町は地震発生後から5月末までに、能登町に延べ500人以上を派遣。避難所運営や住宅の被害認定調査などを行った。
県職員と三日月知事に出迎えられた大森町長は「支援があったから今がある。希望を持って前に歩むところまできた」と謝意を示した。現在の復旧状況については、道路や上下水道の応急復旧は一段落し、仮設住宅の建設にもめどがついたと説明。一方、「土砂崩れなどで田植えは例年の6割程度しか進まず、住宅の再建も課題だ」と話した。
面会後、報道陣の取材に応じた大森町長は「早く建物を解体したり直したりしたいがスピードが上がらない」とし、「配管や浄化槽の修理がまだの家庭も多いが、工事業者が不足している」と訴えた。また、滋賀県との関わりについては「何らかの形でつながりを持ち、行き来できれば。若い職員同士も知り合い、関係は大事にしたい」と話した。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 滋賀の被災地支援に感謝