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湖北の秋 観音様に会おう

19日まつり 巡回バスや門前市

11月8日 仏像題材曲コンサート

「観音の里ふるさとまつり」のパンフレット=実行委提供
「観音の里ふるさとまつり」のパンフレット=実行委提供

 長浜市高月町を中心に、各地域の住民が戦国時代の争乱などから観音像を守り継いできた湖北地域は「観音の里」として知られる。国宝や重要文化財になるなど文化財としても貴重な像などを27か所で拝観できる恒例の「観音の里ふるさとまつり」が19日、長浜市北部で開かれる。11月には、長浜市を舞台にしたコンサートもある。芸術の秋に湖北地域を巡ってみてはいかが――。(生田ちひろ)

 ふるさとまつりは、地元の商工会や観光協会などでつくる実行委員会が主催。予約は不要で、拝観時間は19日午前8時半~午後4時。拝観料は場所によって異なる。

 各観音堂を巡回するバスが午前8時半から30分ごとにJR高月駅東口と木ノ本駅東口から運行される。両駅と巡回バス車内で販売される「巡回バス1日乗り放題券」(2000円、中学生以下は無料)を購入すれば、全27か所の観音堂の拝観料がセットになっており、お得に回ることができる。

 各観音堂でデジタルスタンプラリーが実施されるほか、一部ではAR(拡張現実)を用いたオリジナルフォトフレームによる撮影ができる。渡岸寺観音堂(向源寺)では門前市も開催。JR高月駅などではふるさとまつりオリジナルの御朱印帳を販売する。

 問い合わせは実行委(0749・65・6376)。

 11月8日午後2時からは、長浜市の観音仏を巡って創り出した音楽を披露するコンサートが、国の有形文化財に登録されている中川能舞台(長浜市地福寺町)で開かれる。

 滋賀らしい文化や歴史がうかがえるスポットを題材に、新しい表現に挑戦しているびわ湖芸術文化財団の「シーキューブVol.3~東洋と西洋の〈
かん
〉~」の一環。作曲家で、第31回芥川也寸志サントリー作曲賞を受賞した桑原ゆうさんが、同市内の渡岸寺や赤後寺、石道寺など多くの観音堂を訪ねて作曲した「かくれ里
仏名会ぶつみょうえ
」など6曲が披露される。

 演奏するのは、琵琶の久保田晶子さんと、シーキューブのために結成された「ルリトラノオ弦楽四重奏団」。現代音楽の弦楽器奏者である亀井庸州さん(バイオリン)、松岡麻衣子さん(同)、安田貴裕さん(ビオラ)、竹本聖子さん(チェロ)の4人で構成している。

 桑原さんは「仏名会は仏の名前を唱える法要。公演でも、観音様を琵琶と弦楽四重奏で表現したい」と意気込んでいる。

 料金は一般3000円、24歳以下1500円。全席自由で6歳以上入場可。問い合わせは同財団(077・523・7146)。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 湖北の秋 観音様に会おう