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書アート 挑む心伝える

草津の藤田さん コロナ禍機に起業

大津で展示会 31日まで

書やイラストを融合させた作品を創作している藤田さん(大津市で)
書やイラストを融合させた作品を創作している藤田さん(大津市で)
藤田さんが作製した飲食店のメニュー看板(藤田さん提供)
藤田さんが作製した飲食店のメニュー看板(藤田さん提供)

 コロナ禍を機に起業し、書と絵画や水墨画を融合させたアートを創作している草津市の団体職員、藤田千奈津さん(51)の作品の展示会が大津市の「コラボしが21」で開かれている。飲食店のメニューや店内装飾などを書と墨のにじみなどを生かした水墨画で表現しており、藤田さんは「たくさんの人に見てもらい、作品を通していろんな人とのつながりを広げることができれば」と意気込んでいる。(角川哲朗)

 藤田さんは普段は草津市で団体職員として勤務し、市民グループなどの活動のサポートやコーディネート事業などに携わっている。コロナ禍を機に2021年4月から勤務形態が変わったことから、空いた時間を活用して何か始めようと模索。小学3年の頃から書道をしていたことや絵を描くのが得意だったこともあり、「書と絵画を融合させれば面白い作品が作れるのではないか」と考え、試行錯誤しながら創作を始めたという。

 当初は空いた時間に制作した書や絵画をSNSに投稿したり、飲食店で食事をしながら食べたものをその場でイラストにして店に贈ったりしていた。好意的な反応はあったが、それだけでは事業として成り立たないと思い、23年11月から筆文字や装飾、デザインなどを行う事業「pen―de」として、本格的に活動を始めた。

 これまで、大津市や草津市などで飲食店から依頼を受け、装飾性の高い筆文字に料理のイラストを添えたメニュー看板を作製したり、ナマズをモチーフにした
暖簾のれん
をつくったりしたほか、「水墨アート」として俳句を書で表し、その情景を水墨画風に描いた作品をつくってイベントに貸し出したりしてきた。

 書にふれるなかで墨汁のかすれやにじみ、ぼやけ方など何枚描いても一つとして同じものがない一期一会の出会いに心動かされたことから、下書きせず一気に仕上げる。「どんな線になろうとも、その一回きりの作品との出会いを大切にしたい」と力を込める。

 展示は、中小企業の事業継続支援などを行う県産業支援プラザ(大津市打出浜)が藤田さんに声をかけ実現。同プラザでは県内の事業所を対象に事業や製品紹介などの目的でギャラリーを貸し出しており、担当者は「藤田さんの作品のように、世間に知られていなくても可能性を持った事業はたくさんある。事業者と利用者の橋渡しをしていきたい」としている。

 藤田さんは今後、インバウンド向けにアート性の高い漢字での創作やイベントでのパフォーマンスなどを通して認知度アップを図りたいとしており、「コロナがきっかけで新たな道を見つけることができた。やりたいことがあれば年齢に関係なくいつでも始めることができると若い世代にも伝われば」と期待している。

 展示は31日まで。無料。午前9時~午後5時で、土日祝日は休み。問い合わせは同プラザ(077・511・1411)。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 書アート 挑む心伝える

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