近江八幡市 5人採用
近江八幡市は、市民の目線で観光情報を発信する「はちまん観光ライター」5人を採用し、新たに開設したウェブサイトに記事の掲載を始めた。ライターたちは「歴史・文化・暮らし」「グルメ」「体験」などそれぞれの得意分野の記事を9月末までに順次公開していくといい、「近江八幡に来てもらえるように魅力を発信したい」と意気込んでいる。(中村総一郎)
グルメや体験 ウェブに記事
市は、観光客や市民にまちの魅力を伝える観光プロモーション事業を展開。近江八幡観光物産協会のウェブサイトを引き継いで刷新するのに合わせ、市内在住・在勤、市出身者を市民ライターとして公募したところ、十数人の応募があり、志望動機やSNSを使った情報発信などを書類やウェブ面接で選考し、5人を採用した。
ライターは、地元出身だけでなく、東京や大阪からの移住者など経歴はさまざま。自ら取材して記事を執筆し、写真撮影してペンネームで市公式観光ウェブサイト(https://www.omi8.com/)に投稿する。これまでに10本の記事(6日現在)がアップされている。
大阪から移住してきたスパイスカレーを愛する「のんかりー」さんは、「地元民ママおすすめのお店7選」と題して、子連れでランチやカフェが楽しめる店を紹介。メニューのリポートだけでなく、キッズメニューや子どもイス、おむつ替えシートの有無などにも触れている。自身も子育て中の経験から、「子連れの外食、お店選びは大変。子連れでの観光の参考に」とつづっている。
音楽大学出身で、よし笛が特技だという「さすらいのヨシ笛吹き」さんは市内5店舗の
の食べ比べを記事に。竹皮に包んで蒸すといった近江八幡の丁稚羊羹の歴史や特徴をはじめ、どの店のようかんか分からないように一口サイズに切り分けて家族で味わうなどして自ら楽しんだ体験を伝え、パンやアイスクリームなどと合わせるアレンジレシピも紹介している。
市公式観光ウェブサイトが開設された3月25日には、市役所で「はちまん観光ライター」の発足式があり、小西理市長が戦国武将の
姿で激励。ライターたちはペンネームを記した名刺を渡し、それぞれ抱負を語った。任期の9月末までに計15本の記事が掲載される予定で、市観光政策課の担当者は「日々の暮らしの中で長年培われてきた有形・無形の観光資源を伝えるには市民目線のライターが必要。期待したい」と話している。