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大河ドラマ館 光る人気 

大津市活用推進協 入館目標10万→16万人に

 紫式部が主人公のNHK大河ドラマ「光る君へ」の放送に合わせ、式部ゆかりの石山寺(大津市)境内に開館した「大河ドラマ館」と「恋するもののあはれ展」が女性を中心に人気だ。1月のオープン以降、入館者数は7万人を超え、石山寺の入山者数は昨年の倍に。大津市などでつくる「市大河ドラマ『光る君へ』活用推進協議会」は年間入館目標を10万人から16万人に引き上げ、混雑対策などにも力を入れる。(林華代)

石山寺入山者 前年同期の倍

人気を集めている大河ドラマ館(大津市で)
人気を集めている大河ドラマ館(大津市で)
人気を集めている大河ドラマ館(大津市で)
人気を集めている大河ドラマ館(大津市で)

 同協議会によると、オープンした1月29日以降、5月19日までの112日間で入館者数は7万2632人にのぼった。昨年10月に開設した館内などを紹介する特設サイトは1日1000人以上が閲覧。閲覧者のうち約6割を女性が占めた。20~30歳代の若年層が最多で、東京都、大阪府、愛知県など県外からの閲覧も多いという。

 2~4月に実施した入館者向けのアンケートでは、回答者の75%が女性で、大河ドラマ館については93%が「満足」「たいへん満足」と答えた。2023年度にインターネットで実施した市の満足度調査と比較すると、年齢層では20歳代が増え、入館者の居住地では、県内のほか、東海、関東地方の比率が増えた。

 石山寺の入山者数は1~4月で13万5800人と、前年同期比で倍となり、境内の物産館「紫」の1月29日~4月30日の売り上げは、約3万4000点2600万円に上った。ゴールデンウィーク(GW)中は、式部の父、藤原為時が出家したことで知られる同市内の三井寺の入山者数が前年同期比で1・5倍となった。

 関連する企画展を開催する市歴史博物館の入館者数も、1~4月で9777人と前年同期の倍に。同協議会関係者は「GW前の石山詣での回の放送が入館者の増加にもつながったのでは」と推測する。

 一方、大河ドラマ館と恋するもののあはれ展の予想以上の人気ぶりに、GW中は30分以上の待ち時間が発生し入館せずに帰ってしまった人もいた。夏に向けて熱中症が心配されることから、同協議会は、午前11時~午後2時のピークを避けた来館を呼びかける。また、今後、混雑が予想される秋の紅葉シーズンは、石山寺の夜間ライトアップ期間、開館時間を延長する措置をとる。

 21日に大津市役所で開かれた同協議会の会合では、出席したオブザーバーの小磯亮・NHK大津放送局長が「ドラマの離脱率が低く、しっかりと見ていただいている。大津と紫式部のつながりを全国の方に知っていただけたのでは」と話し、佐藤健司市長は「広域から誘客できている。県内、福井など広域での周遊促進に取り組みたい」と話した。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 大河ドラマ館 光る人気 

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