境内練り歩く「ナイト」
9日から 「家族の夏の思い出に」
夜の三井寺は“出る”!――。大津市の三井寺(園城寺)で9日から、怪しく照らされた境内を妖怪が練り歩くイベント「妖怪ナイト」が始まる。同寺事務長の角克也さん(61)は「近年少なくなってきた『肝試し』の雰囲気を、夜のお寺で今の子どもたちにも味わってほしい」と話している。(香山優真)
同寺と妖怪ファンの有志でつくる「妖怪芸術団体
」などとの共催で、2018年にスタート。昨年は4日間で約1万5000人が参加する盛況ぶりだった。
7回目となる今年は、12日までの午後6~9時に開催。成安造形大(大津市)の学生らでつくる妖怪サークル「
」も新たに加わり、同寺発祥の「
」をはじめ過去最多となる30体以上の妖怪たちや、妖怪コスプレイヤーらが
が鳴り響く雰囲気たっぷりの境内で参加者を出迎える。2日には報道向けに先行公開があり、妖怪に
した約10人が登場した。
会期中は「妖怪かき氷」などのフードが楽しめる「妖怪屋台村」や、全国の妖怪作家がグッズを販売する「モノノケ市」などの企画もあり、妖怪づくしのひとときを楽しめる。金堂では琵琶の音が鳴る中、プロの語り手が演じる怪談があるほか、各日午後8時40分からは参加者らが妖怪たちとともに約200メートル練り歩く「妖怪行列」もある。
百妖箱代表の河野隼也さん(43)は「お化け屋敷と違って、単に怖がらせるだけでなく、仲良くなれるのが妖怪のいいところ。家族の夏の思い出を作りに来てください」と参加を呼びかけている。
大人1500円、高校生以下500円。荒天中止。問い合わせは三井寺(077・522・2238)。