甲賀 自動で圧縮 回収効率化
甲賀市の新名神高速道路の土山サービスエリア(SA)で、太陽光発電で稼働し、たまったごみを5分の1に圧縮できるスマートリサイクルボックス「SmaGO(スマゴ)」が導入された。県内のSAでは初めての設置で、通信機能でごみの蓄積状況を把握でき、効率的なごみ回収が期待されるという。
土山ハイウェイサービスによると、土山SAは上下線の利用者が立ち寄り、6車線化への拡幅工事などに伴い利用者が増えており、2018年度に約497万人だった利用者は、23年度には約595万人となっている。そのため、レジャー客でにぎわう週末の朝にはごみ箱がいっぱいになり、収集前にあふれかえることがあった。
そこで、名古屋・東京方面に向かう上り線の利用者が多く立ち寄る場所に燃えるごみ用3台、ペットボトル用2台、缶、びん用各1台と、スマゴを計7台導入。今後、約1年間どのような効果が出るかを検証することにした。
スマゴは、ごみ箱上部にある太陽光発電のパネルで蓄電し、ごみが一定量たまると内部のセンサーが感知して5分の1に圧縮。ごみがあふれるのを防ぎ、通信機能でごみの蓄積情報を即時に管理分析もできるので、ごみ回収の回数削減にもつながるという。ただ、燃えるごみに缶やビンが交ざると圧縮できなくなるため、燃えるごみ用のスマゴでは土山SAのキャラクター「土山たぬき」が「ここにはもえるゴミだけだよ!」と分別を呼びかけている。
同社の担当者は「新名神の延伸が進めば、さらに利用者の増加が予想される。スマゴの効果があれば、下り線側での導入も検討し、より効率的なごみの回収に努めたい」としている。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 土山SAにスマートごみ箱