立命大、来春 企業や市民と連携へ
草津市の立命館大びわこ・くさつキャンパス(BKC)内に、仮想空間での人の行動などを研究し、健康や生活の向上を図る新施設が2025年春に誕生する。次世代研究施設として、地元企業や自治体、市民と連携して新たな事業を生み出す「オープンイノベーション」の拠点を目指す。
新たに設置されるのは「先端クロスバースイノベーションコモンズ」(CVIC)と「グラスルーツ・イノベーションセンター」(GIC、共に仮称)。鉄骨2階建て約4400平方メートル(延べ床面積)で、キャンパス正門近くに建設される。
CVICは、仮想現実を体験できる「VRアリーナ」や生体パフォーマンス測定室などを備え、スポーツ健康科学を柱に、現実と仮想が融合する世界が人の体や生活に与える影響などを多角的に研究する。また、GICでは、学生や社会人らが利用できるラボやコワーキングスペースなどを設け、研究結果を生かした起業や事業化を推進する活動、人材育成、地域課題解決に向けた取り組みを行う。
現地では10日、起工に向けた安全祈願祭が行われ、仲谷善雄学長は「社会に開かれた教育・研究の活動拠点にしたい」と話した。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 仮想空間研究 草津に新施設