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他を利して 平和実現へ

京都 藤・天台座主「祝賀会」

伝灯相承式で心構えを述べる藤座主(比叡山延暦寺で)=河村道浩撮影
伝灯相承式で心構えを述べる藤座主(比叡山延暦寺で)=河村道浩撮影
滋賀酒で鏡開きをする藤座主(中央、京都市で)
滋賀酒で鏡開きをする藤座主(中央、京都市で)

 大津市の天台宗総本山・比叡山延暦寺で10日午前に営まれた「
伝灯相承式でんとうそうじょうしき
」に臨んだ藤光賢・第259世天台座主(93)の「祝賀会」が、同日午後、京都市内のホテルで開かれた。

 祝賀会には、宗教界や政財界の約600人が参加。伝灯相承式などの模様が映像で紹介され、参加者は古式ゆかしい厳かな儀式に見入っていた。

 藤座主は「宗祖伝教大師(最澄)の『己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり』の実践者が増えることで、平和が実現すると信じてやみません」とあいさつ。藤座主が佐賀県吉野ヶ里町の金乗院で住職を務めていた縁で、同町から赤熊太鼓保存会が駆け付け、祝い太鼓を披露した。

 延暦寺の僧侶が名付けたとされる大津の地酒「浪乃音」のたる酒で鏡開きが行われ、比叡山法灯護持会会長の鳥井信吾・サントリーホールディングス副会長が「大変な重責を負われるが、天台宗徒の方々や日本、世界の人々をお導きいただきたい」と述べた。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 他を利して 平和実現へ