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ヴォーリズ 魅力身近に

小冊子作成 足跡や建築紹介 小話も

 近江八幡市ゆかりの米国人建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880~1964年)の足跡を写真やイラスト、漫画を交えて分かりやすく解説する小冊子を近江八幡観光物産協会が作成し、市内の観光案内所などで販売している。今年はヴォーリズ没後60年、来年は来日120年にあたり、同協会は「魅力を身近に感じてもらえる内容に仕上げた」としている。(中村総一郎)

ヴォーリズのエピソードを紹介した小冊子
ヴォーリズのエピソードを紹介した小冊子

近江八幡観光物産協

 作成したのは「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ解体新書」(A5判32ページ、税込み300円)。市ゆかりの人物や歴史を取り上げる同協会の解体新書シリーズは、織田信長、観音寺城、八幡山城、近江商人に続き5冊目となる。

 ヴォーリズは24歳の時に来日。市内の県立商業学校(現県立八幡商業高)で英語教師を務めた。その後、キリスト教伝道や奉仕活動の資金を得るため、建築を中心とするビジネスを展開。冊子ではその経歴や内部の機能を重視したヴォーリズ建築の特徴などを解説し、市内をはじめ全国に点在する主な建築を写真で紹介している。

 ほかには「目の前の困りごとを解決する」というキリスト教の理念のもと、医療や教育、出版など幅広く事業に取り組んだことや、妻・満喜子とのなれそめなどといった人となりを感じさせるエピソードも。教会に献金するなどして出張から戻ったヴォーリズが財布を逆さまにして「サイフではなくナイフ」と冗談を言って笑ったという、知られざる小話も盛り込んだ。

 同協会の担当者は「全国にファンがいるヴォーリズの魅力を身近に感じてもらえるように分かりやすく、楽しく読むことができる冊子になっている」と話す。

 冊子は同市為心町元の白雲館観光案内所などで購入できる。問い合わせは同協会(0748・32・7003)。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE ヴォーリズ 魅力身近に

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