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アジアに輝く 幼い笑顔 

成安造形大で農村写真展

カンボジアやブータン 「子供のありよう考えて」

笑い声が聞こえてきそうなカンボジアの子供たちを捉えた作品
笑い声が聞こえてきそうなカンボジアの子供たちを捉えた作品
輝く笑顔をみせるブータンの少年たちを撮影した作品
輝く笑顔をみせるブータンの少年たちを撮影した作品
アジア各地で笑顔の子供たちを撮影した松田さん(左)と企画した岩田さん(大津市で)
アジア各地で笑顔の子供たちを撮影した松田さん(左)と企画した岩田さん(大津市で)

 アジアの子どもたちの素顔を活写した福井県在住の写真家松田宗一さん(78)の企画展「子供たちの笑顔に」が成安造形大コミュニティスペース結(大津市仰木の里東)で18日、始まった。市場で野菜を笑顔で売る姿や、農村で牛を操る父を見つめる真剣なまなざしなどを捉えた23点を展示している。29日まで。(林華代)

 松田さんは東京都生まれ。法政大で農村社会学を学んだ後、全国農村映画協会に就職し、記録映画の制作に携わった。1985年から写真家として活動を始め、福井県内の働く女性をテーマに撮影。その後、仕事で訪問したベトナムやブータンなどアジアの子供たちの笑顔に魅せられ、作品を撮るようになった。

 今回はカフェや農園を営む「ブルーベリーフィールズ紀伊
くに
屋」(大津市)会長の岩田康子さん(76)が、松田さんの作品にほれ込み企画。岩田さんが取り組んでいる農家や農村、農業に携わる女性たちの集まり「田舎のヒロインわくわくネットワーク」の活動の写真を、松田さんが撮影していた縁で知り合ったという。

 会場では松田さんが2004~16年、ベトナム、ラオスなどで撮影した作品を展示。マダガスカルの農村で顔に泥が付いた少年が、仕事を覚えようと牛を使って田を踏耕する父親の姿を鋭いまなざしで見つめる様子や、民族服を身にまとい、1~2時間かけて学校に通うブータンの少年たちの屈託のない笑顔を捉えた写真などが並ぶ。

 先進国の中で若年層の死因で自殺率が高い日本の状況を憂える岩田さんは、「作品を通してアジアで家族の仕事を手伝い、自分の役割に誇りをもつ子供たちの姿から、幸福、子供たちのありようを考えてほしい」と話している。

 無料。午前11時~午後5時。日、月曜日は休み。22日午後2時からは、松田さんと岩田さんのトークセッション(税込み500円、ドリンク、クッキー付き)が開催される。

 申し込みは結(077・573・5539)。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE アジアに輝く 幼い笑顔 

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