追加料金なしで読売新聞オンラインのすべての記事が読めます!

なぎさ公園 たねや開店 来年3月24日

建設中の「LAGO大津」を前にする佐藤市長(左)と山本社長(左から2人目)ら(大津市で)
建設中の「LAGO大津」を前にする佐藤市長(左)と山本社長(左から2人目)ら(大津市で)

周辺に自然施設 学生と開発の菓子など販売

 大津市由美浜の大津湖岸なぎさ公園市民プラザ(約1万5000平方メートル)の再整備事業地に、和菓子製造販売「たねや」(近江八幡市)が新店舗「LAGO大津」を来年3月24日にオープンさせる。周辺には自然と触れ合える「琵琶湖の森」も整備され、20日に行われた上棟式後、同社の山本昌仁社長は「琵琶湖を存分に見ていただく、水をテーマにした店にしたい」と話した。(林華代)

 同公園は琵琶湖岸に沿った約5キロの細長いエリア。その一角にある市民プラザ(7690平方メートル)に鉄筋コンクリート造2階建ての飲食物販施設(延べ床面積約1200平方メートル)を建設する。「たねや」によると、「ゼロカーボンパーク」の実現のため、店舗の電力は太陽光のほか、隣接する市水再生センターで処理した下水熱などクリーンエネルギーで賄う。

LAGO大津の完成イメージ(たねや提供)
LAGO大津の完成イメージ(たねや提供)

 「LAGO」はイタリア語で「湖」。「里山」をテーマに活動する市在住の写真家今森光彦さんがプロデューサーとなり、小川や湿地、滋賀の在来の木を植えた「琵琶湖の森」をつくる。今森さんは「子どもたちも含め、自然と触れ合う場所が少なくなっている。生きものが来やすい環境を作り、里山公園にしたい」と話す。

 菓子工房付きの店舗やカフェ(店内64席)では、和菓子と共に、焼きたてのカステラを抹茶、レモン味など季節に合わせて販売。成安造形大の学生と共に近江八景にちなんだ和菓子を新商品として開発するほか、同社の洋菓子部門クラブハリエの「バームクーヘン」も並ぶ。

 たねやの県内店舗は10店目。山本社長は「琵琶湖の湖岸清掃や八幡堀周辺の整備を行ってきたが、(南湖の水草の問題など)市民としてできることを一緒に取り組みたい」と語り、「京都、大阪から高速道路を降りてすぐという利点を生かし、『ラ コリーナ近江八幡』を抜く勢いで人を集めたい」と意欲を示した。

 「ラ コリーナ近江八幡」が年間約320万人が訪れる人気観光施設であることに加え、大津の新店舗近くにはホテルや複合商業施設、飲食店などがあり、周辺道路で渋滞の発生が懸念される。

 対策として、大津市は近くのサンシャインビーチの駐車場を215台から240台に増設し、LAGO大津も市民プラザにあった75台の駐車場を125台に増やして対応する。さらに湖上交通の活用も検討する。

 佐藤健司市長は「車以外の交通手段としてシェアサイクルや、公園を歩いていただく動線を考え、渋滞を緩和したい」と話した。

滋賀の最新ニュースと話題

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です