近江八幡 認定10点 独自性など評価
近江八幡市の新たな逸品を地域ブランドとして発信する「はちまんもん」の第2回認定商品10点が決まった。市内9業者が、同市産出の素材に独自のアイデアを加えて開発した。2023年度に始まったはちまんもんは計32点に。関係者は、10年間で計100点の認定を目指している。(中村総一郎)
近江牛スープ、万能ソース・・・
はちまんもんは、「近江八幡のええもん」を意味する造語。「近江商人が行商で商品を広めたように全国へ発信したい」と、近江八幡商工会議所や行政、流通、観光業者らでつくる「近江八幡ブランド実行委員会」が独自性や物語性などを評価基準に認定した。
新たな認定商品の一つ「お肉職人のとっておき ほっとする近江牛骨まわり肉のスープ」は、精肉加工時に、職人が高い技術でそいだ骨まわり肉を地元産野菜と昆布でじっくり煮出した一品で、1個1180円。製造するびわこフードの担当者は「社員食堂で出していたスープで体中に染み渡る。近江牛のよさを知ってほしい」と話す。
「サルサ・ヴェルデ」(ヴィーテ・イタリア)は、近江八幡の湧水で育てたリーフレタスを使ったイタリア料理の万能ソースで、1瓶(250グラム)648円。イタリアでは知られた緑色のソースで、洋食だけでなく、和食や中華料理に添えてもおいしいという。
「えびアヒージョ炊き込みご飯」(おきしま倶楽部)は沖島のスジエビ、枝豆、近江米で作った炊き込みご飯。素揚げして細かくしたスジエビを混ぜ込み、オリーブオイルやニンニクで香り付けしており、1個324円。ほかにも、自家栽培の丹波白大豆、丹波黒大豆をポン菓子にした近江園田ふぁーむの「大豆ぽん」(1袋270円)などがある。
一部の商品は、近江八幡市為心町元の白雲館のアンテナショップで販売。同市の若手経営者でつくる「はちまん青年経営者会」が22、23日に開く「クリスマスマーケット」に向けたクラウドファンディングで認定商品のセットを返礼品にしているほか、来年1月18、19日には同市桜宮町のアル・プラザ近江八幡(平和堂)で実演販売もある。
価格はいずれも税込みで、認定商品は「はちまんもん」公式ホームページ(https://8cci.com/hachi-man-mon/)で閲覧できる。