
県内全ての小学5年生が県の学習船「うみのこ」に乗って琵琶湖の環境などについて学ぶ「学習航海」の今年度の出航式が21日、高島市の今津港であり、市内5校の児童が1泊2日の航海に出発した。
学習航海は1983年度に始まり、今年度は約1万3000人が対象で、計102回の航海を行う予定。第1陣は同市立朽木西、朽木東、青柳、本庄、安曇の5校の計96人が参加し、船内で出航式が行われた。
学習航海を運営するびわ湖フローティングスクールの川岸哲也所長が「たくさんの感動が、琵琶湖の環境や自分自身の生き方を考えるきっかけになります」とあいさつ。代表の児童が「環境や生き物を守るため自分たちができることは何か考えながら過ごします。新しい友達と話して仲良くなりたい」と抱負を語った。その後、児童たちは甲板に出て、見送りの保護者らに大きな声で「行ってきます」と色とりどりのスカーフを振って出発した。
船は2日間で竹生島や沖島などを巡り、湖面や滋賀の街を眺める。初日は大津港に寄港してウォークラリーを行い、夜は綱引きなどで交流を深める。2日目は琵琶湖の水質や生き物について学ぶ。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 「うみのこ」第1陣出航…高島