
近江八幡 県産材使用バス待合所
菓子製造販売たねやグループ(本社・近江八幡市)は25日、近江八幡市北之庄町の旗艦店「ラ コリーナ」前のバス停留所に、木をふんだんに使った待合所を完成させた。周囲の田園風景に溶け込むデザインで、訪れる人のバス利用促進によって脱炭素社会の実現にも役立てる。
待合所は間口約12メートル、奥行き約3メートル、高さ約3.5メートル。
や桁に県産木材を使ったほか、屋根は板ぶきに。高さ約6.5メートルのシラカシが空に向かって屋根から突き出す外観が印象的だ。強化ガラスを入れた窓や引き戸で開閉できるようにし、雨風や寒さをしのぐことができる。近江八幡駅方面へ向かう近江鉄道バス長命寺線が停車する。
草に覆われた屋根が特長の「ラ コリーナ」のメインショップを設計した建築家、藤森照信・東京大名誉教授(77)がデザイン。「シラカシが大きくなると、木陰をつくる」とユニークさをアピールする。
同社は昨年11月、「建築物木材利用促進協定」を県と結んでおり、この日の
式で山本昌仁CEO(54)は「滋賀県の木材を積極的に使っていきたい」とあいさつ。来賓の三日月知事は「周囲の自然と調和し、バスを待つのが楽しみになる」と話した。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 木のぬくもり ホッと